機能不全家族で育ったワタシたち三姉妹。一人一人に、アダルトチルドレンの症状がある。
ワタシは、自分がアダルトチルドレンだと自覚してから、アダルトチルドレン関連の本を読むことでかなり生きづらさを克服できた。
ワタシは、妹たちにも自分たちの境遇を理解してもらい、生きづらさを克服して幸せになってほしいと思い、数年前に、アダルトチルドレンについて妹たちに伝えた。
妹たちの反応は2つに分かれた。
ワタシより3歳下の次女は、自分や自分の辛い過去と向き合うことを完全に拒否し、ワタシと距離をおくように。
ワタシより11歳下の三女は、心が強いと思っていた長女のワタシも色々と悩みを抱えていたのかと、ワタシに同情してくれた。
長女がいなくなった家で起こっていたこと
ワタシが高校を卒業して、短大に通うために家を出てから、我が家は、ワタシを除いた四人家族になった。
詳しくは知らないが、長女が欠けた家では、次女が三女を追い詰める構図ができあがっていったにちがいない。
ワタシが、次女にそうしていたように。
ワタシが中学生になったころ、母の実父、つまりワタシの祖父は経営難から会社をたたんだ。
そこで働いてた母は、民間企業でパートとして働いた後、近所にある支援学校で給食のおばさんとして働き始めた。
朝食、昼食、夕食。
母は、シフト勤務だったため、早番の日は朝早くから、遅番の日は夕方遅くまで働き、夫や娘たちと会話をする時間すらろくにとれなかっただろう。
父は仕事と釣り。母は朝から晩まで仕事。次女は高校を中退して日中は仕事、夜は夜間高校。
その中で、三女だけはまだ小学生だった。
足りない愛情。次女からの人格否定。誰もいない空っぽの家。
ワタシは、三女が今も元気で生きていてくれていて、ほんとうによかったと思う。
機能不全家族~三女の場合~
三女は、次女から徹底的に人格を否定され、徐々に壊れていった。
三女の自信は地に落ちて、他人の目を異様に気にするようになり、怖いことやショックなことがあると過呼吸を引き起こすように。
高校生の頃には、ワタシと同じ腸過敏性症候群にかかり、ワタシと同じ顎関節症にもかかった。
三女は、母親の勧めで無理やり無名の大学に推薦入学したものの、勉強に全くついていけず中退。
三女の崩壊が始まったのは、大学に通うために家を出て独り暮らしを始めたころからだった。
濃いメイクをし、キャバクラやパチンコ屋でバイトをし、腰には大きなタトゥー。同じころ、自傷行為も繰り返していたという。
「ワタシの生きる意味って何?」
親や、ワタシたち姉が、妹をこんな気持ちにさせてしまった。今でも、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
三女は、その後なんとか立ち直り、今では、結婚をして二人の娘の子育てに奮闘している。