ワタシは長女だったので、家庭内では両親の親代わり。
親のために頭を使い、家族が崩壊しないようにいつも気を張って生きていた。
だからこそ、周りの人の目には、ワタシがクールで無口で大人びた子供に映っていただろうし、ワタシもそのつもりだった。
でも、それは見せかけの姿。大人の皮をかぶった小さな子供。
機能不全家族で育ったアダルトチルドレンの心が正常に成長するはずもなく、ワタシの心の成長は、ほんの5年前まで子供のまま止まっていた。
実家を離れた途端に家族が恋しくなるワタシ
ワタシは、高校を卒業してから関東の短大に入学するために、18歳の時に実家を出た。
あの時は、息苦しい実家からぬけ出せる嬉しさと、新しい生活への期待で胸がいっぱいだった。
でも、新しい生活を始めて間もなく、ワタシは五月病になった。
家に帰りたい。家族に会いたい。
一緒に住んでたら最強に居心地の悪い家族なのに、ちょっと離れただけでどうしてこんなに恋しくなるのだろう・・・。
ワタシには、その理由が全くわからなかった。
実家から東京に戻る日~ワタシはいつも泣いていた
短大生の時も、社会人になってからも、ワタシは、長期の休みには必ず実家へ帰った。
実家に帰っても、酔っ払いの父と、忙しくしている母や妹たちがいるだけで、いびつな家庭環境はワタシが一緒に住んでた頃と何ら変わらなかったのに・・・。
しかも、自分の部屋だった場所は、いつの間にか妹の部屋に。
自分の居場所を失い、窮屈な思いをしながら過ごす家族との休暇。
それでも、休暇を終えて東京に戻る日は、見送りに来た家族と別れたとたん寂しさに襲われ、いつも涙があふれて止まらなかった。
ワタシ以外の大人はみんな年上という錯覚
最近まで、ワタシには、周りの大人は自分よりもみんな年上だと思い込むクセがあった。
仕事で会う人、ママ友、テレビで観る芸能人。
40代の成熟した大人なら、出会う人はほとんど年下だと感じるのが普通なはずなのに、ワタシは、アラフォーになっても子ども目線がぬけない見た目だけの大人だったのだ。
アダルトチルドレンに気づいた時~心の針が動き始めた
35歳の時に、母とのいさかいが無ければ、ワタシは人生という真っ暗闇の中を今でも1人ぼっちでさまよっていたことだろう。
でも、自分がアダルトチルドレンだと自覚してから、心の中の小さなワタシと向き合い、励まし、育てたことで、
ワタシの心の奥で膝を抱えて泣いてた小さなワタシは、やっと歳相応の大人に成長してくれた。
離れて暮らす親の愛を求めて泣くワタシ、周りの大人がみんな年上に見えていたワタシはもういない。
今では、2児の子育てをする見た目も心もアラフォーおばさんとして、普通に、平凡に生きている。
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