自分がアダルトチルドレンだと自覚してからというもの、自分の心と向き合い、自分の心と対話をする時間が増えた。
今まで感じていた生きづらさの原因が、自分の心の奥底にあることを知ったから。
でも、自分といくら向き合っても、心の問題はなかなか解決しない。
だからこそ、ワタシは誰かにワタシという人間を診断してほしいと思った。
家族を愛し、他人を愛し、自然をいつくしみ、他人が凍りつくほどの冷たさをもち、他人を恐ろしく見下し、他人を呪い殺すほどの強烈な怒りを放ち、
そして、たまに空っぽになるこのボロボロの心を。
ワタシはなぜ自分の心を無くしたのか?
ワタシは、40代になった今でも、他人の言葉やしぐさで自分の心が傷つけられることをひどく恐れている。
ワタシから挨拶をして、相手から返ってこなかったらどうしよう。
さっき、あの人がワタシを睨んでいた気がする。
みんなで、ワタシの悪口を言ってるのではないか?
心の中で、いつもビクビクしているので、自分から積極的に他人となれ合うことなどできない。
いつか裏切られるかもしれないし、そのうち疎遠になるかもしれないから。
でも、本当は、世の中そんなに悪い人ばかりじゃないとわかっている。
ワタシが、他人を信じられないのは、自分の家族が信じられなかったから。自分の家族にいつも裏切られてきたから。自分の家族がワタシを信じてくれなかったから。
ワタシが自分自身を信じられないから。
心が無ければ、傷つかなくて済む。心が無いから、独りぼっちでも平気。
ワタシは、25年以上もそう自分に言い聞かせて生きてきた。
心の中に、他人を強く求める想いと、どうしようもない虚しさを抱えて。
無くした心はどうすれば取り戻せるのか?
無くした心の代償は大きく、どうしたら自分の心を取り戻せるのかわからない。
でも、心の無いまま生きるのはやっぱり辛いし寂しい。
心を取り戻すには、自分の他人に対する恐怖心を取りのぞかないとダメだ・・・。
コミュニケーションが普通にできる周りの人を観察していると、傷つくことを恐れずに自分の主張をちゃんと相手に伝えている。
怖がらずに、相手と向き合う。自分を飾らず偽らずさらけ出す。
傷ついてもいいじゃん。
普通の人が、子供の頃には習得するはずの他人とのコミュニケーション術を、ワタシは、アラフォーになって少しずつ習得している。
自分自身を心から信頼することも。
自分の心なんてどうでもよくなる日を夢見て
自分の心を取り戻すには、他人と積極的にコミュニケーションをとり、信じられる人を1人でも増やしてくことしか方法がないのではないか。
そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか自分を受け入れられるようになり、自分を信じられるようになり、
心が解放されて、あるがままの自分で生きられるようになるのではないか。
人生の終盤には、自分の心などどうでもよくなる日が来ればいいなと、ひそかに夢見ている。