ワタシが、初めてアスペルガー症候群という言葉に出会ったのは、ちょうど40歳を過ぎた頃だった。
Yahooニュースをチェックしていた時、某女性漫画家のSさんが、アスペルガー症候群という発達障害を抱えていたとの記事と出会い、彼女の傾向を見てピンときた。
アスペルガー症候群の症状って、ワタシの行動パターンと似てるかも・・・。
ワタシは、アスペルガー症候群の傾向を詳しく調べてみることにした。
アスペルガー症候群の傾向
アスペルガー症候群は「自閉症」のタイプの一つだ。
その傾向を、できる限りまとめてみたが、これだけでは語りきれないほどアスペルガー症候群の特徴は様々。
また、こうした傾向がすべてアスペルガー症候群の人に当てはまるわけではなく、症状の傾向や重さには個人差がある。
- 雑談が苦手
- 電話での会話が苦手
- 騒がしい場所が苦手
- 情報受信が特異的
- 感想を表現することが苦手
- 突然の予定変更が苦手でパニックをおこす
- 失敗への恐怖心が強い
- 相手の反応や状況を察することが難しい
- 発言が一方的でくどい
- 言葉の裏の意味や曖昧な表現がわからない
- 特定のものやことがらにこだわる
- ものの形や図柄が変わらないものを好む
- 同じ動作を繰り返す
- グループでの業務・活動が苦手
- やりとりがうまくかみ合わない
- 自己流で物事を進めたがる
- 他人に関心がない
- 視線があいにくく、表情が乏しい
- 自分なりのやり方やルールにこだわる
- 感覚の過敏さ、鈍感さがある
- 手先が不器用
- 細部にとらわれてしまい、最後まで物事を遂行することが出来ない
- 過去の嫌な場面のことを再体験してイライラしやすい
- 興味がある物事に関しては記憶力が高い
- 興味がある物事に関しては集中力が高い
- 明確な指示がないと動けない
- 場の空気を読むことができない、空気に沿った対応ができない
- 冗談が通じず、会話の行間や間を読むことができない
- 曖昧なことを理解できない
- 好きなことは永遠とやり続けてしまう、話し続けてしまう
- スケジュール管理ができない
- 自分が興味のないことは頑なに手を出そうとしない
- 名前を呼ばれないと自分だと気が付かない
- 相手の気持ちをおもんぱかれず、人を傷つけることを平気で言う
アスペルガー症候群のグレーゾーン女だったけれど・・・
アスペルガー症候群という言葉に初めて出会った時、ワタシは、心の中で何かがストンとおちる感覚を覚えた。
なぜなら、アスペルガー症候群の傾向と、ワタシの行動パターンや苦手とする内容が驚くほど合致したからだ。
もちろん、アスペルガー症候群の全ての傾向が、ワタシに当てはまるわけではない。
でも、過去の記憶を辿れば辿るほど、思い当たる出来事が山のようによみがえってきた。
生きづらさの原因が発達障害にあると気づいた時、ワタシは自分以外の第三者に、
「あなたの生きづらさは、あなたが発達障害を抱えていたからなんだよ」
と、証明してもらいたいと思った。
その証明がほしくて、病院で診断をしてもらおうと思った。
その一方で、自分の生きづらさのせいで、人に嫌な思いをしたりさせたりすることはあっても、ワタシは不自由なく生活できている。
発達障害だと診断が下りたところで、自分が何もしなければ何も変わらないのではないかとも思った。
結局、ワタシは、自らをアスペルガー症候群グレーゾーンと自己診断し、自分の苦手と向き合いながら、しばらく生きてみることにした。
アスペルガー症候群グレゾ女が考える生きづらさの傾向と対策
「発達障害グレゾーン」とは、発達障害と診断されないまでも、その傾向が強く、生きづらさを感じている人のことを指す。
ワタシは、発達障害の診断を受けずに、自分の苦手を知り、それを回避したり、受け入れたり、克服したりしながら、自分の障害と上手く付き合う道を選んだ。
アダルトチルドレン特有のパーソナリティー障害と発達障害の症状が相まって、たまに精神的に不安定になり、死にたくなることもあるが、
自らの境遇を知る前の自分と比べると、格段に生きづらさを克服できている気がする。
アスペグレゾ女が考える生きづらさの傾向と対策。それは、
傾向:生きづらさの原因をなるべく早く知る(本やネットで)
対策:無理をしない範囲で、その原因ととことん向き合う(嫌なことや辛いことから逃げてもOK)
自分がこだわりたいなら、とことんこだわっても良し!自分らしく生きられる道を、これからも突き進んでいきたい。