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心の声がうるさい|うるさい自分はいい加減もう黙らせたほうがいい件

機能不全家族と暮らしていた頃は、自分の心の声を外に出すことはなかった。

外に出しても、母親に言いくるめられることが容易に想像できたから。

まだ子供だったワタシは、息苦しい家庭を飛び出したい衝動にたびたび駆られながらも、生きるために、息をひそめてあの家にとどまるしかなかった。

自分の心の声を殺して。

心の声に従えなかった子どもの頃

心の声がどんなに叫んでいても、ワタシはそれが聞こえないフリをして生活をした。

耳を傾けたら、自分が壊れそうだったから。

状況を変える力の無い非力な自分に絶望したくなかったから。

学校に行きたくなくても、勉強したくなくても、生きるのに疲れていても、それを絶対に叫んではいけない。

だって、ワタシは長女。親にとって自慢の優等生

いつしかワタシには、自分の心の声を封印するクセがついていた。


心の声を封印することで失った自分らしさ

いつも、ワタシはあなたの味方ですと言わんばかりの顔にはりついた笑顔で、いい人を精一杯演じて生きてきたワタシ。

自分の居場所を確保したい一心で。

でも、そうやって生きているうちに本当の自分がわからなくなってしまった。

このままヘラヘラと生きていれば、周りの人を傷つけることはないだろう。大人として、社会人として、最低限のマナーやモラルは守られるだろう。

でも・・・。

このままずっと、自分の心の声を殺して生きていける?ワタシはそれでいいの?

ワタシは、それで幸せ?

ワタシは、40歳を過ぎて初めて、自分の心の声に耳を傾けることにした。


本当の自分を取り戻すためにワタシがやめたこと

本当のワタシは、孤独が好きで、他人に興味がなく、他人とのコミュニケーションが苦手で、他人と笑いのツボがズレまくっていて、喜怒哀楽が激しくて涙もろい。

社会のルールとか、人間関係の忖度とかどうでもよくて、自分や、自分の家族や、自分の身の回りの人が幸せに暮らせたらそれでいいと思っている、心は小学生のままの42歳のオバサン。

そんなワタシが、会社という組織になじめるわけがない。

だって、社長なんて会社を出ればただのオヤジでしょ。会社のトップだから頭を下げなきゃいけないなんてムリムリ。

そこで、自分を取り戻すために、ワタシはまず会社をやめた。それから、自分を偽って生きるのをやめた。

嫌われてもいいから、自分らしく生きるために。

そう思えるようになったのは、自分の家族という新たな居場所が確保できたからかもしれないが、ワタシの、心の声に忠実に生きる準備はこうして着々と整っていった。


心の声の向こう側にあるもの

ここ数年、心の声に忠実に生きてきて気づいたこと。

それは、自分の心の声がうるさいということ。

わがままで、自己中で、被害妄想全開で、自己防衛の激しい声。

ああ、ワタシは子どもの頃から、こうして自分の心を守ってきたんだ。

でも、何から?

よくよく考えてみると、ワタシを本気で言いくるめたり、羽交い絞めにしたり、暴力をふるったりする人なんていなかった。

みんな、自分の都合で生きてはいるけれど、ワタシを本気でつぶしにかかってくる人など誰もいなかった。

誰もが、ワタシが思うほど悪人でなかったではないか。

ワタシは、自分が勝手に作り上げた妄想でできた他人から自分の心を守ってきたのだ。

そう気づいたとき、自分の声が急にうるさく聞こえはじめた。

これからは、自分を守るための心の声をなだめつつ、本当の心の声に耳を傾けてみよう。

そう決めた瞬間、今までうっとうしいと感じていた他人の声が、ワタシの心にスッと届くようになり、相手の心の声までも感じることができるようになった。

自分らしく生きるってこういうことなのかも。

気を抜くと時々暴れ出す心の声と向き合いながら、前よりはマシな人生が送れてるかもと感じる今日このごろだ。





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