アスペルガー症候群

群れないママ友を宣言します|人間関係に悩んだ末に出したワタシの答え

ワタシは、高校生のころから他人と群れるのが苦手だ。

小学生、中学生の時は、気心の知れた友達に囲まれて過ごしていたため、群れるとか群れないとか、そんな言葉すら知らずに育った。

でも、家から車で20分ほど離れた高校に進学し、知らない同級生ばかりに囲まれて生活するようになってから、ワタシは、自分が人と同じように笑えないことに初めて気がついた。


他人と同じことができない自分に落胆した日々

自分が、他人とどこか違うと気づいたのは高校生の頃。

周りの女子が群れて楽しそうに話したり笑ったりしている中、ワタシは、席でポツンと孤立していることが多かった。

友達がいないわけではなかったが、仲のいい友達はみんな内向的な性格だったため、わざわざ誰かの席に集まって話をするようなことはなく、休憩時間を一人でまったり過ごすか、誰かが来てくれたら話しをするといった、常に受け身な態度を貫いていた。

雑談ができない。信頼関係のない人と上手く会話ができない。高校生活を心から楽しめない。

せっかく、ワタシに興味をもってくれても、ワタシのひねくれた性格に気づくとみんなワタシから離れていった。

この傾向は、短大生になってからより強くなり、ワタシは、青春時代のほとんどの時間を一人で過ごした。



自分を変えたくて海外へ

女子寮に住んでいた短大生の頃は、仲間と和気あいあいと学生生活を楽しんでいる女子が多く、群れるのが苦手なワタシは、寮の小部屋で強い孤独を感じていた。

友達はいたし、バイトもしていたし、傍から見ると普通の女子大生に見えていたかもしれないが、みんなと同じことをしても心から楽しめない自分がいた。

内向的な自分を変えたい。

そんな願いを胸に、短大卒業後は一年間の海外ボランティアへの参加を決めた。あのころのワタシは、環境が自分を変えてくれると信じて疑わなかった。

しかし、海外に行ったからといって何も変わらなかった。

逆に、外人のコミュニケーション能力の高さに圧倒され、その輪に全く入れない自分に落胆してばかりいた。

結果、海外生活のほとんどを同じ日本人と過ごし、自分の殻の厚さを思い知らされただけの一年間だった。



ママ友の輪が辛い

帰国して社会人になったワタシ。

会社でも、群れるのは相変わらず苦手で、隣の島で群れて騒ぐ女性社員たちをいつも冷めた目で眺めていた。

それでも、仕事という目的があったからか、苦手な他人でもどうにかやり過ごすことができた。群れに誘われても気が乗らない時は、仕事を言い訳に断ることができたから。

しかし、子供を出産して、幼稚園に関わるようになってから地獄の日々が始まった。

幼稚園に通う度に、ママ友の高い壁が立ちはだかったからだ。

ママ友の群れは、いつもそこにあった。

気軽に輪に入れるはずもないワタシは、その横を空気のように通り過ぎるのが定番行動。

どうか、気づかないで。どうか、声をかけないで。どうか、ワタシに関わらないで。

ワタシが、ママ友の輪に入れたからといって、同じように楽しく雑談ができるわけがない。なぜなら、ママ友の話にまったく興味が持てないし共感できないとわかっていたから。

それでも、ママ友の輪を羨ましく思うワタシも確かに存在した。

ママ友の輪に入りたくても入る勇気のないワタシと、入ることを全力で拒絶するワタシ。

幼稚園に通う度に、気が重くなったことを思い出す。



自分らしくいられないなら群れなくてもいい

自分がアスペルガー症候群で、群れるのが苦手な性格だと自覚してから、群れられない自分、人と同じように雑談できない自分にガッカリすることは止めた。

例え、ワタシが孤立していても、会話に夢中になっているママたちがワタシの存在に気づくことはない。

実際、周りに沢山輪ができている中で、ワタシ一人ポツンと立ち尽くしていることが何度もあったから。

あの時は、どうしようもない寂しさ、虚しさ、情けなさの感情が頭の中をグルグルと回っていたが、今ではそれでもよかったと思う。

なぜなら、ママ友の輪に入ったところで自分らしくいられないから。

笑いたくもないのに、周りに合わせて笑わざるを得ない状況がどれだけ苦痛か。

若い頃は、他の人と同じように群れられない自分に焦ってばかりいたが、今思えば、それは欲張りだったのかもしれない。

ワタシは、他の人がもっていないものをきっともっている。それに満足していれば、それでいいのではないか?

他人とより良い関係を築きたいという想いは常に抱いているものの、ワタシという一風変わった人間を丸ごと無条件に受け入れてくれる人が数人いればいい。

これが、人間関係に悩んできたワタシが最近たどり着いた答えだ。






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