アスペルガー症候群

ワタシは電話が嫌いな女|苦手な電話との付き合い方を考えてみた

ワタシは、昔から電話が苦手だ。

ワタシが子供の頃、ほんの30年ほど前までは、携帯やインターネットがまだ普及していなかったため、遠方との連絡手段は電話だけだった。

友達と遊ぶときは、必ず電話で当日の予定を確かめ合ったものだ。

電話の相手が気の知れた友達やその家族ならまだいいのだが、電話の相手が話したこともない人や、あまり親しくない人と電話をするときは今でも緊張せずにはいられない。



電話への苦手意識に気づいたのは高校生のころ

高校生になってから、オシャレに目覚めたワタシ。

愛読書は、mc Sister(エムシーシスター)という10代少女向けのファッション雑誌だった。

ある時、その雑誌にのっていた黒い編み上げのミドルブーツがどうしても欲しくなった。

ワタシが生まれ育った島根の田舎には、そんな素敵なブーツを扱うお店などあるはずもなく、ネット通販も普及していない時代。

ワタシは考えた挙句、そのブーツを扱うお店に電話で直接問い合わせてみようと考えた。

でも、どうしても電話ができなかった。

緊張して、何を話していいかわからない。

悩んだ末に、お店に電話をかけてくれないかと妹にお願いをしたが拒否された。

結局、あのブーツは手に入らず、ワタシはとても残念な気持ちになったことを今でも覚えている。



仕事をしていると電話からは絶対に逃れられない

電話への苦手意識が定着したのは、ワタシが仕事を始めてからだった。

ワタシは、22歳~40歳までの約20年間、事務系の仕事をしていた。

仕事に電話はつきもの。毎日、必ず誰かと電話で会話をしなければならない。

怖い、嫌だ、電話したくない・・・。

そんな気持ちを抱えながら、受話器をとる度にいつも緊張していた。

アスペルガー症候群で、話すタイミングを図るのが苦手なワタシは、相手の言葉をさえぎってしまったり、話しすぎてしまったりと、その特性が電話で顕著にでてしまう。

それに、自分の電話の会話を周りの人に聞かれるのもものすごく嫌だった。

「どんどん電話して。直接聞いた方が早いから」

そんな言葉を浴びせられる度に、どれほど辛かったことか。

心の中では全力で抵抗しながらも、自分をふるい立たせて電話をかけていたものの、ワタシにとってその言葉は拷問でしかなかった。



苦手な電話との付き合い方

ワタシは、主婦になった今でも電話が苦手だ。

着信があっても電話に出ないことが多く、メールが使えるときは極力メールで済ませている。

病院や美容院への予約電話、粗大ゴミの収集依頼、契約の解約など、早めの電話が必要だとわかっていても、電話をすることをついつい後回しにしてしまい、気づけば1週間、3週間、1ヶ月と経っていることも。

どうしても電話しなければいけないときは、ものすごい気合いを入れて電話をかける。

ワタシが、電話が苦手な理由は、相手の表情や話すタイミングが読めないからだろう。

ワタシは、他人と話すときに、その人の表情をしっかりと確認しながら、その人の話すタイミングを探りながら会話をする。

電話だと、声の情報しか得られないため、非常に不安を感じるのだ。

自分は電話が苦手なのだと自覚した今では、苦手を克服するのではなく、その苦手に寄り添ってみようと考え方を変えた。

物事を後回しにするほうが結局は損なのだ

そう自分に言い聞かせて、今では苦手な電話を1度にまとめてかけまくり、達成感を得られるようにするなど、ワタシなりに工夫するようにしている。






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