ワタシは、人の気持ちを理解するのが苦手だ。
子どものころから、家族、友達、ワタシに関わる全ての人の心を沢山傷つけてきた。
自分の心を守ることが先決で、つねに自分が一番でないと気がすまない。
でも、このままの自分を続けていたら、きっとワタシはそのうち独りぼっちになって孤独に押しつぶされてしまう・・・。
漠然とした不安を抱えながらも、誰も教えてくれなかった人としての優しさを、大人になってから手探りで探し始めたワタシなのだった。
温かい心の持ち主とワタシとの間にある違いとは?
世の中には、あきれるくらい思いやりにあふれた温かい心の持ち主がいる。
そんな人とワタシとの間には、どんな違いがあるのだろう・・・。
たまに出会う温かい人を観察しながら、ワタシはそんな単純な疑問に頭を悩ませる。
きっと、育ちがいいのだろう。
きっと、これでもかというくらい愛されて育ったのだろう。
きっと、自分に自信があるから心にも余裕があるのだろう。
決定的な違いを見つけられないまま、ワタシは温かい心の持ち主の行動を真似してみることにした。
ターミネーターと同じだったワタシ
ターミネーター・ニューフェイトを映画館で観た。
※ターミネーターを観たことがない方は、ジェームス・キャメロン監督作品のターミネーター、ターミネーター2、ターミネーター・ニューフェイトの3作品をぜひご覧ください。
作品の中に、ターミネーター扮するアーノルド・シュワルツェネッガーが、人間の心を学んだというシーンがある。
心がないはずの殺人ロボットが、温かい心を学び、家族と幸せに暮らしている。
ワタシは、なぜか自分とターミネーターが重なる想いがした。
なぜなら、ワタシも、心の優しい人の行動を真似して、少しづつ他人を思いやれる人間になってきた気がするから。
こんな時には、優しい言葉をかけてあげるといい。
こんな時には、ヘラヘラしてはいけない。
こんな時には、悲しい顔をしてなぐさめの言葉をかけてあげるといい。
ほんとうは、心からの気持ちを表現することが理想だとわかっているけれど、今のところは、心が温かい人の真似をすることが精一杯。
ワタシの冷え切った心が変わるには、ターミネーターのように命がけの愛を学ぶ必要があるのかもしれない。
人マネがワタシにもたらした人間らしい心とは?
とはいえ、人マネをつづけた効果は絶大で、ワタシは、徐々に人間らしい行動を自然にとれるようになってきた。
しかし、ちょっと気を抜くと、アスペルガー症候群のせいもあってか、ひえっ冷えの心がバレて他人が遠ざかっていくことも。
できるだけフレンドリーさをアピールして人間関係が円滑になるよう心がけている。
すべては、自分と家族のために。
今日もワタシは、笑いたくもないのに笑い、誰のためでもない優しさを振りまいている。
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